ジャンセン(JANTZEN)の理念や考えに基づき、そこから派生したライフスタイルに纏わる“ヒト・モノ・コト”にフォーカスしていく連載企画「JANTZEN COLUMN」。
今回は、日々“東京・人形町エリア”で過ごすJANTZEN本社スタッフのお気に入りカフェをご紹介。朝の1杯を買ったりランチをしたり、時にはちょっぴり優雅にブレイクタイムをとることもあるという“OUR FAVORITE CAFÉ”とは?
そして、コーヒーのお供として選ぶことの多いバナナブレッドにも注目。どれもシンプルだけどとっておき、見た目も味も各店の個性が感じられる名脇役なのです。
ヴィーガン仕様のアメリカンベイクショップ「オブゴベイカー」。ただ、“ヴィーガンレシピ”であることは言われなければ気づかないかも? いい意味でヴィーガンフードっぽさがなくて美味しい、見た目も可愛い焼き菓子がずらり。ヴィーガンやベジタリアンの人はもちろん、身体によい食べ物選びを心掛けている人もグルテンや卵などのアレルギーがある人も、みんなで気兼ねなく楽しめる美味しいものがそろう。
オブベイカーの定番人気コンビ。ホットコーヒーは「Overview Coffee」の「アフリカ」という銘柄の豆を使用。コーヒー(ホット)¥510、バナナブレッド¥610 ともにイートイン価格
※価格は取材時のもの。サイズ、店内飲食・持ち帰りなどで価格が異なる場合もあります。
「ずっしりとした食感で、フレッシュバナナの素材感を存分に味わえるオブゴベイカーのバナナブレッド。一般的なバナナブレッドのレシピよりもかなり多めにバナナを配合し、じっくりと時間をかけて焼き上げられているそう。果肉感や瑞々しさ、キャラメルのような香りが印象的。紅茶のようにすっきりとした後味のコーヒーは、クランベリーを連想させる華やかな香りとミルクチョコレートのような甘さがあり、オブゴベイカーのさまざまな焼き菓子と好相性です。ちなみに当店のコーヒーは、ホットの場合はOverview Coffeeの豆、アイスの場合にはVERVE COFFEE ROASTERSの豆を使用しています」(オブゴベイカー・松井さん)
改装を終え、今年リニューアルオープンした「ovgo Baker Edo St.(オブゴベイカーエドストリート)」。焼き菓子は、店内のキッチンで日々手作りされている。定番のほかにハロウィンやクリスマスなど季節限定のメニュー、シェイクやソーダといったドリンク類も充実。「自家製のグラノーラも好評で、リピート買いしてくださる人も多いです。こちらもぜひ食べてみて」(オブゴベイカー・松井さん)
ovgo Baker Edo St.
住所:東京都中央区日本橋小伝馬町10-8 ウィンド小伝馬町ビル 1F
時間:月〜金 11:00〜19:00、土日 10:00〜18:00
TEL:050-1502-8698
WEB:https://ovgobaker.com
Instagram:@ovgobaker_edo.st
*支払いはキャッシュレスのみ
*年末年始:12/31は16時クローズ、1/1〜1/5休業
「パークレット」は、天然酵母パンや農家直送のこだわり野菜を使った食事、地球環境に配慮したコーヒー、ナチュラルワインなどが楽しめるカフェベーカリー。サンフランシスコで人気の「タルティーンベーカリー(Tartine Bakery)」に携わっていたケイトと、カリフォルニアの名店「シェパニース(Chez Panisse)」で経験を積んだジェイジェイが“日本でおいしいサワードウブレッドの店を作りたい”という思いのもと始動。
チーズとブラックペッパーのスコーンは、しょっぱい系のお食事スコーン。チーズとブラックペッパーのスコーン¥550、オムレツサンドイッチ¥1200
※価格は取材時のもの。サイズ、店内飲食・持ち帰りなどで価格が異なる場合もあります。
「ランチで行くことが多いパークレット。パン類はもちろんですが、コーヒーやカフェラテもしっかり美味しいのが嬉しい。近頃は、オムレツサンドイッチにハマっています。サラダの付け合わせも嬉しい! あとは、もちきびの食感が楽しいバナナブレッド、2種類のチーズを使用したチーズとブラックペッパーのスコーンも大好きです! ナチュラルワインやクラフトビールも扱っているので、バル感覚で利用するのも◎」(ジャンセン・デザイナー 奥野)
一般的なバナナブレッドよりもやや薄切り、この厚さが食感と風味を引き立てるベストバランスらしい。バナナブレッド¥550、カフェラテ¥600
※価格は取材時のもの。サイズ、店内飲食・持ち帰りなどで価格が異なる場合もあります。
一般的な焼き菓子とパンの中間くらいの適度にドライな質感で、洋菓子とも菓子パンとも異なる適度な甘みですっきりといただける。「黄色い粒は、パークレットのバナナブレッドの特徴でもある“もちきび”。プチプチとした食感が楽しく、軽い食感でパクパクと食べやすい一品に仕上がっています。お子さんからも好評です。スペシャルティコーヒーを手掛ける“オーバービューコーヒー”のエスプレッソを使ったカフェラテとの相性も抜群です」(パークレット・藤澤さん)
店名の「パークレット」は、“小さな公園、憩いの場、坪庭”を意味する言葉で、同店に隣接する公園の一部のように公共性の高い空間として利用される場所になって欲しいという思いが込められているそう。広々としてクリーンなムードの店内には、セレクトのナチュラルワインやグロサリーの他にアート作品や書籍なども陳列されている。また、2024年春には、都立明治公園内 MeijiParkMarketにパークレットの2号店がオープンした。
Parklet
住所:東京都中央区日本橋小舟町14-7 ソイル日本橋 1階
時間:月火土日 8:30〜18:00(17:30 LO)、水木金 8:30〜22:00(21:30 LO)
TEL:03-3527-2627
WEB:https://parkletbakery.com
Instagram:@parkletbakery
*年末年始:12/30は14時クローズ、12/31〜1/4休業
美味しいプリンがあるカフェとしても知られる「ユニゾンテイラー」。数年前にはトークバラエティ番組『ザワつく!金曜日』のご当地プリン選手権で取り上げられたこともある人気メニューで、“固め・ほろ苦・コーヒーに合う味”の昔懐かし系の正統派。思わず写真を撮りたくなるような絵になる佇まいもいい。この店もジャンセンスタッフたちの行きつけのひとつ。「シンプルで美味しいプリン! トーストメニューも美味しいですよ」(ジャンセン・PR 橋田)
今回はジャンセンのデザイナーお気に入りのブレンド豆「LADY BROWN」をオーダー。ハンドドリップコーヒー¥650〜(選ぶ豆によって価格が異なる)、バナナケーキ¥600
※価格は取材時のもの。サイズ、店内飲食・持ち帰りなどで価格が異なる場合もあります。
ユニゾンテイラーのバナナケーキは、シナモンとシトラスの風味がきいた大人ビターな味わい。しっとりとした質感の生地にはバナナの果肉やオレンジピールが練り込まれていて、トッピングのクランブルがその美味しさを引き立てている。ともにオーダーした「LADY BROWN」のコーヒーは、ブラジルとエチオピアのブレンド豆。中煎りでバランスのとれた味が特徴で、ストロベリーのような甘さとナッツのような香ばしさが感じられる。「豆を選ぶことのできるハンドドリップコーヒーが美味しい。ブレンド2種とシングルオリジン2種の全4種類の豆から選ぶことができ、中でも私は“LADY BROWN”というブレンドの豆が特に好みで大抵こちらをオーダーしています。酸味と甘みがあり、好きな味のコーヒーです」(ジャンセン・デザイナー 奥野)
どこかアットホームな雰囲気が漂うユニゾンテイラー。ハニーラテやエスプレッソトニックなどコーヒーのアレンジドリンクが豊富なところも嬉しい。フードメニューは、前述のバナナケーキやプリンの他にもバスクチーズケーキやキャロットケーキ、フレンチトースト、お食事系のラピュタパンなどがラインナップ。ハンドドリップコーヒーをはじめとするドリンクや一部のフードメニューはテイクアウトすることもできる。
UNISON TAILOR
住所:東京都中央区日本橋人形町3-9-8
時間:火〜金 8:30〜17:30(LO 17:00)、土日祝 9:00〜17:30(LO 17:00)※月曜定休(祝日の場合も同様)
TEL:03-3527-2507
Instagram:@unisontailor_ningyocho
イタリアで開催された“World AeroPress Championship”にて日本人初の世界チャンピオン、佐々木 修一がオーナーを務める
「パッセージ コーヒー」。産地ごとに個性的な風味特性を持つ高品質なスペシャルティコーヒーを味わうことのできる店。キーメニューとも言える「フィルターコーヒー」は、豆だけでなく、“ハンドドリップ”または“エアロプレス”の抽出方法も選べる。
「パッセージ コーヒーの日本橋店は、ホテル・MIMARU SUITES 東京日本橋の2階にあって、ちょっぴり穴場のカフェ。個性的な風味を持つスペシャルティコーヒーを扱っているので、都度都度、店員さんに相談しながらオーダーしています。日本橋店のキッチンで手作りされているバナナブレッドがあるのですが、これがまたコーヒーの味を引き立ててくれて美味しいのです。適度にしっとりとした質感で、シンプル イズ ベストと思えるような洗練された1品」(ジャンセン・デザイナー 奥野)
バナナブレッドは、同店のスペシャルティコーヒーを存分に楽しむための重要な脇役的存在なのだとか。バナナブレッド¥450、コーヒー「タミル・タデッセ アロ・ベリー」ハンドドリップの場合¥1350 / エアロプレスの場合¥1450
※価格は取材時のもの。
「エチオピアコーヒーの品評会で優勝したタミル・タデッセ氏による“アロ・ベリー”というロットのコーヒーは、ブルーベリージャムやフローラルのような風味が印象的で、その中にマンゴーの味わい、白桃やシャインマスカットのような瑞々しい甘さの余韻が感じられます。また、温度によりグラデーションのように味が変化するのも特徴。より豆の個性を感じたいお客様には、エアロプレスでの抽出がおすすめです」(パッセージ コーヒー・白石さん)
パッセージコーヒーで1番人気の焼き菓子はバナナブレッド。バナナをたっぷりと使ってお店で手作りされる本品は、まろみのバランスが良い塩梅。きび糖を使用することで、バナナ本来の甘味も生かしたやさしい甘さに仕上げられている。口に含んだときにふわりと漂うバナナの風味が上品で、同店のラグジュアリーなコーヒーのお供として適任と言えるシックなテイストの1品。
エアロプレスは、空気の力を利用した抽出器具(左写真)で、「チャンパー(外筒)」にコーヒーとお湯を注ぎ、そこに「プランジャー(内筒)」を差し込んで、空気圧をかけながらコーヒーを抽出する。「エアロプレスの場合、コーヒーにとろみがつき、酸味はマイルドになって、甘さや豆の個性を感じやすくなります。一方、ドリップはすっきりとした味に仕上がります。きれいな酸味が出せるのも特徴。それぞれの良さがあるので、その時に気になった豆の特徴や好みのテイスト、気分でお選びください。豆だけでなく抽出方法も選ぶことで、一層コーヒーを楽しんでいただけます。ちなみに、同じ豆をそれぞれの方法で抽出して飲み比べたとき、誰もが大きく違いを感じるのはコーヒーの舌触りだと思います」(パッセージ コーヒー・白石さん)
PASSAGE COFFEE NIHOMBASHI
住所:東京都中央区日本橋堀留町2-10-9 MIMARU SUITES 東京日本橋 2F
時間:7:30〜17:00
TEL:03-6810-8814
WEB:https://passagecoffee.com
Instagram:@passage_nihombashi
お店もオフィスも多く、日中は特に働く人が集まる人形町エリア。そんなこの街を支えるローカルで粋なコーヒースタンドが「ウェントトゥーゴー」。同店が大事にするのは、“買いやすい価格・素早い提供・利便性”(このアイスコーヒーは、オーダーから5秒程で出てきた)。これらを踏まえた上で、美味しさとクオリティのバランスを追求。率直にコストパフォーマンスが高い。トータルの利用しやすさで考えたらこのあたりで1番と言っても過言ではないはず、いい意味でコンビニエンスストアのようなカフェ。日常使いの店として、ここを知っておかない手はない。
サクッと買ってオフィスへGO! この日は「SML(シュリンプ・マッシュルーム・レタス)」とアイスコーヒーを購入。ホットサンドイッチ「SML」¥440、アイスコーヒー Sサイズ¥299
※価格は取材時のもの。サイズ、店内飲食・持ち帰りなどで価格が異なる場合もあります。
「こちらは、これまで紹介した4件のカフェとはテイストや用途は異なるかもしれませんが、サンドウィッチとコーヒーのお店として重宝しています。サンドイッチは10種類ほどあって、どれもボリューミー。そして本当に美味しい! クロワッサンのサンドイッチもお気に入りです。オフィス需要があるのか、コーヒーのタンク売りも行われていて、某有名ファッションブランドのオフィスでもこちらのコーヒーをタンク買いされているのだとか」(ジャンセン・PR 橋田)
イートインも可能なコーヒースタンド。さりげなくお客さんが使えるコンセントを設置しているところもこの店ならではの気の利かせ方。バナナブレッドの取り扱いはないけれど、スタッフおすすめの甘いものは「ホームメイドココア」(アイス¥660)。材料にアイスクリームを使っているそうで、スイーツさながらの1杯。お店で手作りされるサンドイッチは、どれも具沢山。ユニークな名前のサンドイッチがあるところからも同店ならではの粋なマインドを感じる。
※価格は取材時のもの。サイズ、店内飲食・持ち帰りなどで価格が異なる場合もあります。
WENT2GO
住所:東京都中央区日本橋堀留町2-4-5 長谷川ビル 1階
時間:8:00〜20:00
TEL:03-6661-6009
WEB:https://went.tokyo/
Instagram:@went.coffee
年末年始:12/30は17時クローズ、1/1〜1/4休業
photograph_Yume Takakura /
illustration_Mai Beppu /
edit_Ryoko Suzuki