JANTZEN COLUMN vol.28
“ライフログ”をはじめよう
自分のためのハッピー記録を習慣に。
2024.03.19

ジャンセン(JANTZEN)の理念や考えに基づき、そこから派生したライフスタイルに纏わる“ヒト・モノ・コト”にフォーカスしていく連載企画「JANTZEN COLUMN」。

今回は、人生をより豊かにするための習慣として“ライフログ”にフォーカスし、この春からスタートする人にもオススメの“ダイアリー&ノートブック”をピックアップ。日々色々なことがあるけれど、何気ない日常の中のハッピーを見つけて記録することで、今日もいい日だったな、なんて思えたりするし、そのルーティンで毎日はもっと楽しく、豊かな気持ちで過ごせるようになるはず。記事の後半では、手書きを愛するクリエイターたちの愛用品もご紹介します。

それぞれのスタイルでライフログを楽しむための
“ダイアリー&ノートブック”。

誰かに見せることを目的としないアナログな記録、自分と向き合う“ライフログ”のススメ。今気になる、相棒ダイアリー&ノートブック。

01.《ほぼ日手帳》オリジナルとweeks
新生活のスタートにぴったりな4月はじまり版“spring”

手帳左から、weeks「LIBERTY FABRICS(Emma and Georgina)¥2970、weeks「カラーズ(スウィートアップル)」¥2200、手帳本体「オリジナル(A6サイズ)」¥2420、カバー「柴田ケイコ / 風で浮く食パンたち」¥3410/ほぼ日手帳、ペン「プラマンJM20」¥220/ぺんてる(ほぼ日手帳) ※掲載の手帳はすべて4月はじまりの“spring”仕様。

ライフログを楽しむ手帳といえば、まず思い浮かぶのが《ほぼ日手帳》。豊富なカバーと合わせて楽しめる1日1ページタイプの「オリジナル」で馴染み深いブランドだけど、3行日記くらいから手軽にライフログをはじめるなら、1週間1ページの「weeks」というのもあり。他にもサイズ違いや仕様違いなど、複数のラインナップがあるほぼ日手帳の中でも、紹介の「オリジナル」と「weeks」は4月はじまりの“spring”がリリースされているので、この春、新生活をはじめるタイミングで新たな手帳を手に入れたい人にもぴったり。オリジナルの本体につけるカバーやweeksの外装デザインも豊富にそろうので、好みのものを見つけてみて。

【写真手前】ほぼ日手帳のスタンダードである「オリジナル」は、A6サイズ(文庫本と同じサイズ)の1日1ページの手帳。スケジュールや日記、メモを書いたり、チケットや写真を貼ったり、絵を描いたりと、さまざまな使い方ができる一冊。毎日のページ下部には、ウェブサイト「ほぼ日刊イトイ新聞」のコンテンツから厳選された「日々の言葉」が掲載されていて、これを読むのも楽しみ。手帳本体「オリジナル(A6サイズ)」¥2420、合わせたカバー「柴田ケイコ / 風で浮く食パンたち」¥3410/ほぼ日手帳 ※カバーはデザインにより価格が異なる

【写真奥】コンパクトでスリムな縦長サイズの「weeks」は、週単位のスケジュール、TO DOの管理はもちろん、一言、二言で手軽に日記をつけたい人にもオススメしたい週間レフトタイプ。持ち運びもしやすいサイズ感なので、月間ページをスケジュール帳として予定管理に使用しつつ、週間ページにダイアリーをつけるという、スケジュール&ライフログのオールインワン使いもアリ。また週間のページ下部には、ウェブサイト「ほぼ日刊イトイ新聞」のコンテンツから厳選された「日々の言葉」が掲載されているのもほぼ日ならでは。前述の「オリジナル」のように別途カバーをつけるのではなく、本体の装丁デザインが複数ラインナップされているので好みのものを選んで。「カラーズ(スウィートアップル)」¥2200/ほぼ日手帳 ※装丁により価格が異なる


02.《LACONIC®(ラコニック)》の「スタイルノート 100 Days」
気軽にはじめる、フリースタイルの100日ライフログ

「スタイルノート 100 Days」¥396/LACONIC、「スカイラインスポーツ 万年筆(M)」¥4400/Kaweco(プリコ)

《LACONIC®(ラコニック)》でも、気になるアイテムを発見。同社から発売されている「スタイルノート・シリーズ」は、思い立った時にいつでも気軽に使い始めることが出来る10種類のテーマ別ノートがそろう。中でも「スタイルノート 100 Days」は、100日間の記録ができるもので、ライフログ用としてチェックしておきたいタイトル。ライフログや日記をはじめるにあたって、ノートを購入するときに“続けられるだろうか…”と考えてしまうこともあるけれど、こちらはダイアリー類としては比較的手に取りやすい価格なので、はじめの一冊として選んでみるのも良さそう。

いつからでも始められて、途中書かない日があったとしても再開しやすい日付記載なし、フリースタイルの100日ダイアリー。フォーマットは、シンプルなレイアウトの見開き4日間。“100日続けること”をひとつの目標に掲げた日々の記録や、学びの進行や日々食事管理など、記録することによるモチベーション維持にも役立つアイテム。他にも、100項目のアイデアノートや資料整理用途など、様々なシーンで活用できる。「スタイルノート 100 Days」¥396/LACONIC

LACONIC
WEB:https://www.laconic.co.jp
Instagram:@laconic_tokyo

プリコ ※kaweco取り扱い
WEB:https://preco-corp.co.jp
Instagram:@preco_corporation


03.《PAPIER TIGRE》のアートなノートブック
オルセー美術館とコラボレーションしたゴッホシリーズ

A5サイズノートブック「NUIT ÉTOILÉE」¥2310、A6サイズノートブック「AUTOPORTRAIT」¥1870、ボールペン ¥1045/PAPIER TIGRE

毎日愛用するライフログノートだから、ずっと所持したくなるような特別な装丁のものを選ぶのもいい。パリ初のステーショナリーブランド《PAPIER TIGRE(パピエ ティグル)》では、毎シーズンオリジナルの新作ノートコレクションがローンチされていて、現在は、パリのオルセー美術館とのコラボレーションで生まれたゴッホシリーズを発売中。身近なアートピースとして所持したくなるようなノートは、同美術館に貯蔵されているフィンセント・ファン・ゴッホのコレクションから数点の作品を選び、その一部をデザインとして落とし込んだ装丁が印象的。ゴッホデザインといえど、ぱっと見では“あの作品”とわからない抽象的なデザインもなんだか新鮮で洒落ています。

A5サイズ(写真奥)のものは「星月夜」(製作:1889年)からのデザイン、 A6サイズ(写真手前)は「自画像」(製作:1889年)からのデザインとなっています。他にもいくつかの作品でラインナップ。 なお、本コレクションに限らず、同じグラフィックを追加生産をしないこともこだわりのひとつとしているため、気になったら即ゲットが正解。

《パピエ ティグル》のノートは、すべてメイド・イン・フランス。リサイクル素材を用い、手触りや書き心地にもこだわって生産されている。日本で生産されるノートとはまた異なる風合いと質感も味わいに。A5サイズ、A6サイズともに、中紙はドットグリッドで、イエロー、グレー、ホワイトの3色で構成されています。ふいにグラフィックが施されたページがあったり、罫線がウェーブラインになっているページがあったりと、ところどころに潜んでいる遊び心あるポイントも探してみて。A5サイズノートブック ¥2310、A6サイズノートブック ¥1870/PAPIER TIGRE

PAPIER TIGRE
WEB:https://papiertigre.jp
Instagram:@papiertigram_tokyo


04.《いろは出版》の「Words make me notebook」
大切な言葉を書き留めて、自分だけの“名言集”をつくれるノート

「Words make me notebook」各¥880/いろは出版、「POP PEN」各¥1650/PRAXIS(PAPIER LABO.)

ライフログは自由。例えば、暮らしの中で出会った“自分の心に響いた言葉を書き留めてみる”というのも素敵なアイデア。身近な人がかけてくれた言葉にはじまり、メディアや作品を通して触れた偉人の名言、本や楽曲の一節、漫画や映画の台詞、広告コピー、テレビで芸能人が言っていたことetc…… 誰かにとってはなんてことないワンフレーズが自分にとっては人生を変えるようなきっかけになったりすることもあるはず。そんな“言葉のライフログ”をはじめたい人にオススメしたいのが「Words make me notebook」。こちらは、自分の感性に響いた言葉を書き留めて、1冊書き終わると自分だけの名言集が完成するノートブック。アイテム名には“出会えた言葉ひとつひとつが「私」をつくっていく”という想いが込められているそう。

文庫本サイズでデザインされた装丁だけでなく、フォーマットも一般的なダイアリーやノートブックとは異なる特別なもの。各ページには、No.1からNo.100までナンバリングされていて、名言とともにその言葉と出会ったときの気持ちや引用元が記録できるスペースがあるところもポイント。中紙には油性のサインペンや万年筆で書いても裏うつりしにくい上質なペーパーが採用されているので、言葉に合わせた筆記具を選んで書いてみるのも良さそう。新たな一歩を踏み出すときや何か乗り越えたいことがあるとき、集められた私的名言を読み返せば、きっと心の支えとなってくれるはず。「Words make me notebook」¥880/いろは出版

いろは出版
WEB:https://hello-iroha.com/
Instagram:@iroha_shop_online

PAPIER LABO. ※PRAXIS「POP PEN」取り扱い
WEB:https://papierlabo-store.com
Instagram:@papierlabo.tokyo


※記載の価格はすべて税込

それぞれのライフログを楽しむ、クリエイターたちの愛用品

紙とペンをこよなく愛し、アナログで綴ることを楽しむジャンセンスタッフやゆかりのあるクリエイターたちが愛用するダイアリーやジャーナルを見せてもらいました。手書き好きな4名それぞれの相棒とは?

10年以上愛用し続けているモレスキンのダイアリー
イラストレーター・INEMOUSEさん

イラストレーターのINEMOUSEさんのダイアリーは、〈Moleskine(モレスキン)〉の“Daily Planner(デイリープランナー)”。毎年同じものを買い続けることで、数年たった頃には、まるで自分だけの単行本がそろっていくような喜びが生まれるのも定番的なアイテムならでは。「2010年からこのデイリープランナーを日記帳として愛用しています。1日1ページの分厚いノートですが、案外軽いので持ち運びもしやすい。その日の日記ややりたいこと、やるべきことなど、特に決まりもなく思ったことをつらつら書いています。スケッチをしているページもありますね」

「ペンはボールペン(rOtring 600 3in1)か、万年筆(PILOT Grance)を使います。インクはブルーブラック系が好きで、お気に入りはPILOT色彩雫の冬将軍。鉛筆で書いたようなグレーです」(イラストレーター・INEMOUSEさん)

国境も越える、私たちの交換日記
プロップスタイリスト・堀千夏さん

プロップスタイリストの堀千夏さんが見せてくれたダイアリーは、大学時代の友人たちと続けている“交換日記”。堀さんを含む3名のメンバーで1冊のノートを使って、想いごとを綴り合っているらしい。「大学を卒業してからも仲のいい2人。今、私は東京にいて、友人たちは韓国と大阪にそれぞれ住んでいます。“離れて暮らしているけど、3人で何か物作り出来ないだろうか?”というラフな会話から、交換日記がスタート。半分冗談かと思っていたけれど、韓国に住む友人から届いた小包にこのノートが入ってきて、そこから不定期で続いています」

「このノートの本来の用途は、ダイアリーではなく“TO DO LIST”を書くようなもの。チョイス主である友人いわく、“軽さとサイズ感がよかったから選んだ”らしい(笑)。フォーマットはお構いなしに書いているページもあるけれど、ときにTO DO LISTノートならではのレイアウトを生かして、彼女らがその日したことが書いてあったりするのも愛おしい。手書きの文字、知らない日常を垣間見ては、物理的に離れている友人たちがすぐそばにいるような感覚を覚えるんです」(プロップスタイリスト・堀千夏さん)

ほぼ日5年手帳でライフログをスタート
グラフィックデザイナー・chihiro kaseさん

グラフィックデザイナー・chihiro kaseさんが愛用しているのは、記事でも紹介の“ほぼ日手帳”のラインナップとして展開されている“ほぼ日5年手帳”。「その名の通り、自分の人生の5年間を記録できるダイアリーです。1日1ページタイプやウィークリータイプとは異なり、5年間のおなじ日が1ページにまとまっているフォーマットなので、毎年毎年、昨年の一昨年のおなじ日の自分を振り返ることができるところが特徴。書き終わった後は、1つの書籍として本棚に並べたくなるような佇まいも魅力です」

「使い始めたのは去年からなので、まだまだ序盤。5年分の日々を1冊に蓄積していくような感覚で書き溜めていて、完結するのが今から楽しみです」(グラフィックデザイナー・chihiro kaseさん)

デザインを書き留める、クレールフォンテーヌのGraFitノート
ジャンセン デザイナー・奥野容子

ジャンセン デザイナー・奥野のライフログは、仕事にまつわるもの。スケジュールを書き留める手帳とは別にクレールフォンテーヌのGraFitノートを愛用中。「GraFitノートの中紙は、ケント紙より厚みがあり画用紙のような質感で気に入っています。ペンのインクが裏写りしにくいところもいい。サイズは大小あって、カバーのデザインとカラーも様々。それでいて統一感もあるので、日々、ラフを描いたり、気になった言葉を書き留めたりする私の普段使いのノートは長年こちらです」

「ノートには、こんな感じで洋服のデザインラフや気になる言葉などを書き留めています。スケッチをするときは写真の“ステッドラー の芯ホルダー”を使用。本品は、製図用のホルダーで本来芯を入れて使うものですが、画材としても使われることが多いアイテム。鉛筆やシャープペンシルより少し重めで、握ったときの感じも好きで、もう何年も愛用しています」(ジャンセン デザイナー・奥野容子)

近頃は何かハッピーなことがあったらSNSへの投稿一択という人も、ぜひこれを機に自分だけの“ライフログ”を検討してみて。

photograph_Yume Takakura / edit & text_Ryoko Suzuki