JANTZEN COLUMN vol.3
ポートランドに想いを馳せて「読」《後編》
2021.12.10


ジャンセン(JANTZEN)の理念や考えに基づき、そこから派生したライフスタイルに纏わる“ヒト・モノ・コト”にフォーカスしていく連載企画「JANTZEN COLUMN」。

第3回目は、“ポートランドに想いを馳せて「読」《後編》”として、引き続き、ポートランドにまつわる書籍を紹介します。

>>《前編》はこちらから!

関連記事:ジャンセン発祥の地、ポートランドって?
URL:https://www.jantzen.jp/2021/01/13/column-01/


“私たちの書棚にある、お気に入りブック”
愛読家のクリエイターに聞いた、ポートランドな3作品

特に意識して探したことはなかった気がするけれど、ポートランドな書籍って、実は結構あるのかも?カルチャーシーンが盛んな街だけに、センスが良いあの人は、きっとチェックしているはず。本記事、“ポートランドに想いを馳せて「読」”企画の《後編》では、愛読家で知られる、本好きなオシャレクリエイターたちにも「お気に入りのポートランドにまつわる本」を教えてもらいました。

「いつまでも忘れたくない、あの気持ちを思い出させてくれる物語」
エディター、ディレクター・多屋澄礼

『ゆうかんな女の子ラモーナ』 ビバリー・クリアリー著

「子供の頃に読んでから、忘れられない物語がある。それはポートランド出身のベバリイ・クリアリーが生み出したやんちゃな女の子「ラモーナ」が繰り広げるストーリー。子供扱いされたくなくて、ちょっと背伸びをしてみたり、屈託ない彼女のピュアな思いが引き起こす様々なアクシデントはどこか自分の経験とも重なり、ちょっぴり切ないような、ノスタルジックな気持ちになります」

多屋澄礼(たやすみれ)
エディター、ライター、翻訳業に加え、DJとして選曲なども行なっている。また、ディスクユニオンのプロジェクト「Girlside」では、ディレクターを務める。現在は双子の母として、自身のライフスタイルを記したコラムも人気。著書に『フィメール・コンプレックス』『ルーキー・イヤー・ブック』がある。

Instagram:@sumiretaya

「現地NPOで活躍する多彩なポートランダーたちの
パワフルな姿に勇気もらえる一冊」
フラーゴラ デザイナー・MAMI

『コーヒーを味わうように民主主義をつくりこむ 日常と政治が隣り合う場所』
秋山訓子著

「ポートランドという街を形作る数々の要素の中でも、とりわけ最近個人的に注目しているのが、そのユニークで活発な“自治と市民活動”の在り方についてです。長年新聞の政治畑で取材をしてきた著者が描き出す、現地NPOで活躍する多彩なポートランダーたちのパワフルな姿からは勇気とたくさんのヒントをもらえます」

MAMI(まみ)
デザイナー。自身のブランド・フラーゴラ(fragola)にて、アクセサリー、雑貨、アパレル、ZINEなどを製作する傍ら、グラフィックデザインやイラストの制作も行う。オシャレでどこかレトロなムードの漂う、ガーリーポップなテイストを生かしたクリエイションが得意。近刊にNINE STORIESと共著によるアガサ・クリスティのファンジン「THE QUEEN OF CRIME」等がある。

Instagram:@fragolove

「スタジオジブリによる映画でもお馴染みの作品
実は、ポートランドに縁があるんです」
イラストレーター・INEMOUSE

『ゲド戦記』 アーシュラ・K・ル=グウィン著

「太古の言葉が魔力を持つ多島海世界“アースシー”を舞台とした、魔法使いゲドの物語です。作者のル=グウィンは、ポートランドに長く暮らしていました。沈黙があるからこそ、話す言葉が際立つ。暗い闇があるからこそ、明るい光は存在する。いつか死んでしまうからこそ、生きている命は尊い……。大人になって読むからこそ心に響く、強くて美しい言葉に溢れたファンタジー小説です」

INEMOUSE(いねまうす)
イラストレーター。多摩美術大学美術学部グラフィックデザイン学科卒。繊細なタッチで描かれるクラシカルなモチーフや人物の作品を主軸としながら、ファンタジーなムードを感じさせるコミック調のイラストにもファンが多い。また、InstagramをはじめとするSNSから垣間見える自身のライフスタイルにも定評がある。

Instagram:@inemouse

JANTZEN COLUMUN vol.3 ポートランドに想いを馳せる「読」《後編》、いかがでしたか?

今回もジャンセンの発祥の地である、アメリカ・ポートランドのカルチャーを身近なところから感じてみよう」をコンセプトに展開させていただきました。

JANTZEN COLUMUN vol.4は、12月下旬公開予定。おたのしみに!


direction & photograph_Yume Takakura
(Instagram: @y_u_m_e_
edit & text_ryoco. (Instagram: @merrymapleni