ジャンセン（JANTZEN）の理念や考えに基づき、そこから派生したライフスタイルに纏わる“ヒト・モノ・コト”にフォーカスしていく連載企画「JANTZEN COLUMN」。

vol.22では、プレイリスト企画がカムバック！
“ライフスタイルBGM”の第2弾として、ジャンセンの2023年春夏ルックを彩るフレームアートを手がけてくれたイラストレーターの藤原 琴美さんに選曲依頼。夏の終わり、秋の始まりに聴きたい曲を“ONとOFF”、暮らしの中のシーンに合わせた2つのプレイリストとして提案してもらいました。

自宅で仕事をするときの気分の切り替えや、オフィスで気分がのらないとき、通勤・通学中のお供にどうぞ。それぞれのプレイリストをイメージした藤原さん描き下ろしのアートワークと合わせて楽しんでみて。

「タイ・バンコクの3人組インディポップ・バンド〈KIKI〉。仕事や制作に取り掛かる時によくかけているので、1曲目にセレクト。明るくも、どこか夏を惜しむようなさみしさを感じるヴォーカルが好きで、何度も聴いてしまう楽曲」

「イントロの不思議なサウンドに引き込まれる曲。明るさにも暗さにも引っ張られず、ちょうど良いテンションで聴いていられるので、集中して絵を描くときに」

「ニューヨーク出身の3人組ロックバンド〈yeah yeah yeahs〉を聴いていると、自分が軽やかで自由で、奔放な人間に思えてくる。同アルバムのアコースティックver.も最高で、そちらを聴いた時は心やさしい人間になれる気がします」

「作業や打ち合わせへの移動中に聴くと明るくなれる曲。ドライブのBGMの1曲目にもふさわしい……と思っていたらMVもドライブのシーンを描いていて、なんだか嬉しくなりました」

「転機を迎えた時期に繰り返し聴いていた、お守りのような曲。歌詞内容は案外じっとりとしているし、アップテンポで明るい曲でもないのだけど、熱を持った手のひらで静かに背中を押されるような感覚があって、次へ進もうという気持ちになれるんです」

「映画『ドライブ・マイ・カー』オリジナルサウンドトラックより。 劇中で流れた瞬間、あまりに心地よくて体のちからが抜けた思い出が。 ひっそりと、やさしく、ここではないどこかへ連れて行ってくれる曲」

「どんな時でも耳馴染みの良いサウンド。さまざまな情景、例えば、水遊び・ 楽屋で休憩している役者たち・遠くで草を食む馬の群れなどが思い浮かぶ曲でもあります。」

「今年一番聴いているアルバム〈e o〉からセレクト。ドイツの哲学者ベンヤミンが、画家パウル・クレーの天使の絵『アンゲルス・ノーブス』について寄せた文章がモチーフになっているそう。由来を知ってからは、小さな天使を胸に描きながら聴いています」

「ノルウェー出身のシンガソングライター〈マリー・ウルヴェン〉のソロプロジェクト。まさに“秋のはじまり”に聴きたい曲。メロディーから想像するよりずっとストレートな歌詞なのもかわいい」

「名古屋出身のインディーロックバンド。“夜に聴きたいバンドは？”と聞かれたら、このバンドを選ぶと思います。この曲は特に、眠れない夜におすすめ。メンバーが医者に扮したMVもシュールな夢みたいで心地良いんです」

この秋、栃木・那須にて藤原さんの個展「IN THE WOODS」が開催予定！
本記事で紹介のプレイリストは、丁度この個展に向けての制作をしながら聴いている曲だそう。お近くにお住まいの方や近辺を訪れる予定のある方は、秋の行楽がてら、ぜひ足を運んでみて。

Staff credit
Photograph_Yume Takakura
illustration_Kotomi Fujiwara
Edit _Ryoko Suzuki